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大阪維新の新代表・吉村知事はバトル相手ともがっちりタッグ
新型コロナウイルス感染症の「第3波」がやって来た。
大阪府の吉村洋文知事は、いち早く、国と協力して大阪においてはブレーキをかけると表明した。Go To イートに関しては、4名以下の飲食にのみ適用し、5名以上の飲食を適用除外とすることを西村康稔新型コロナ対策担当大臣に申し入れた。さらに大阪市内においてはGo To トラベルもいったん停止することを申し入れるとのこと。4月、5月の第1波のときには、緊急事態宣言の解除をめぐってバトルを繰り広げた両者だが、今やがっちりとタッグを組んでいる。
こういうところが吉村さん、うまいんだよね。僕だったら、ずるずると最初のバトルを引きずっていたかもしれないね(笑)
そうそう、吉村さんは、21日に大阪維新の会の代表に就任した。初代が僕、2代が松井一郎さん、そして3代が吉村さん。
僕と松井さんは、ある意味創業者特権で、選挙を踏まえずに代表に就任した。しかし今回は選挙を踏まえて吉村さんが代表に就任した。
そして、党の執行部である幹部には、幹事長が横山英幸さん(大阪府議会議員)、政調会長は守島正さん(大阪市議会議員)、総務会長は岡崎太さん(同)。皆、吉村さんと同じ2011年4月の統一地方選挙当選組の同期。松井さんが最近よく口にする「吉村世代」のメンバーだ。
いやー、完全に世代交代したね。何よりもイメージがよくなった。「吉村維新」は、シュッとした感じ。松井さんの維新はミナミの帝王、ナニワ金融道、仁義なき戦いのイメージだったからね(笑)
元大阪府職員で演説の名手、温厚な性格の横山英幸幹事長
党をまとめる幹事長に就任した府議会議員の横山さんは、元大阪府職員。元職員だけに行政実務をよく知っている。専門知識を駆使する議論に非常に強い。そして選挙のときの演説が抜群にうまい。加えて、人柄は維新の会では珍しく(笑)温厚。しかし幹事長になれば、松井さんのように時に強引にメンバーを抑えなければならないこともある。
なぜ松井さんがある意味強引に党をまとめることができるのか。それは、あのガラッパチの人間性の賜物だ。まさにミナミの帝王、ナニワ金融道、仁義なき戦いのあの感じ。
横山さんは、松井さんとは対照的に、貴公子的な上品さがある。横山さんがこれから幹事長として党をまとめる力を発揮するには、少し下品さを持たなければならないね(笑)
政策をまとめる責任者である政調会長に就任した守島さんも、勉強家だ。政治家はワーワー声を上げるだけの者が多い中で、彼は意見をきっちりとまとめ、具体案を作り、それを実行していく実務能力がある。政策の最高責任者である政調会長として適任だ。そして彼は政治家としての「いい意味での」野心や闘争本能が強い。
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※本稿は、公式メールマガジン《橋下徹の「問題解決の授業」》Vol.225(11月24日配信)の「本論」から冒頭部分を抜粋したものです。もっと読みたい方は、メールマガジン購読をご検討ください。今号は《大阪維新の会代表交代! これが「吉村維新」の顔ぶれだ!》特集です。