家で子どもを叱るときに当てはめる
私はパワハラ研修でこの5原則を説明するときに、子どものいる参加者が家で子どもを叱るときに当てはめて理解してもらっている。
子どもを叱るときに、①子どもがしたことをよくわかっているか、②子どもの言い分を聞いているか、③体罰を加えたりしていないか、④兄弟姉妹でひとりだけを叱るということはないか、⑤罰として行き過ぎはないか、である。こう説明するとたいていわかってもらえる。
繰り返すが、部下との良好な人間関係とコミュニケーションがパワハラ防止には必要である。部下が上司の指示指導の意図を知れば、ある程度過大なものであっても、精神的苦痛を感じずに仕事することが期待できる。
そのためにも、読者の皆さんは、ここに挙げたような禁句を口にしないよう心掛けていただきたいと思う。