ウィズコロナの時代に三浦春馬さん、竹内結子さんの悲劇から学ぶこと
7月18日に亡くなった俳優の三浦春馬さん(享年30)も演技のために英会話まで完璧なものにしようとするくらいの完璧主義者だったと報じられている。音楽の分野でもダンスの分野でも妥協を許さなかったと。
9月27日に他界した同じく俳優の竹内結子さん(享年40)も自殺ではないかと報じられている。現場で見せた完璧主義の側面も明らかにされた。現代ビジネスに掲載された「竹内結子さん、現場で見せていた『妥協を許さない完璧主義なプロ』の顔」という記事には次のようなくだりがある。
<昔、あるドラマの収録現場を見たとき、アドリブを自ら入れた場面に本人がしっくり来なかったようで、試行錯誤して様々な言い回しをテスト、途中で「どれも最悪!」と強く言い放ったことがあった。周囲からは「さっきのがすごくよかった」と支持があっても、彼女は「全然分かってない」と冷たくはねつけていた。「怒りっぽい」一面だとも言えるが、あくまで仕事上の姿勢。プロフェッショナルの証明だった>
三浦さん、竹内さんには「周囲への気遣いが細やか」という共通点があるという報道もあった。2人の自死の真因はわからない。ただ、自分が人間性まで完璧でなければならないと自己を律し、逆に他人に泣き言を言えないというような場合、やはり落ち込みやすく、鬱に陥った場合に、さらに悲観のスパイラルに入ってしまい、自殺という最悪の結末を選んでしまうのだ。
かくあるべし思考をやめる。
完璧主義をやめる。
つらい時は素直に人に頼る。
ということを彼らの悲劇から学んで損はない。特にウィズコロナという、落ち込みやすく、自分の力だけではどうしようもないことが多い時代には。