男性ホルモンの変化で毛髪が“早期退職”

秋は抜け毛の季節。夏の紫外線で皮膚にダメージを受けると、顔にしわができやすくなり、頭皮の抜け毛も起きやすくなる。通常、成人男性の抜け毛は1日に約100本程度だが、この時期は倍以上抜ける人もいるという。

薄毛
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薄毛に悩む男性の約8割は「男性型脱毛症(AGA)」といわれ、全国に1200万人以上と推定されている。AGAは主に男性ホルモンの影響を受けて発症するが、中には他の病気が潜んでいる可能性も。

日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」の作成に携わり、脱毛研究・治療の第一人者として知られる米元皮膚科医院の齊藤典充医師はこう話す。

「数日続いて抜けたくらいで大騒ぎする必要はありません。しかし明らかに薄くなってきたと感じたら、本当にAGAなのか診断を受けましょう。円形脱毛症や粃糠ひこう性脱毛のように、見た目は似ていても治療薬が異なるものもありますし、甲状腺など内臓の病気が潜んでいる可能性もあります」

シャンプーや整髪剤が頭皮に合わず、皮がむけているのをフケだと思い込み、合わないものを使い続けた結果、頭皮が傷んで毛が抜けることもあるとか。