ある日、突然、足の親指の付け根が痛くなり、そのうち足の甲も腫れ上がって、歩けないほどの激痛に襲われる。「痛風」である。日本人にはこの苦しみを味わった人が50万~60万人いるといわれている。

痛風は血液中の尿酸が増えすぎた状態の「高尿酸血症」が進み、発作を引き起こす病気だ。痛風とその予備軍である高尿酸血症の人を含めると、成人男性の5人に1人といわれ、患者・予備軍の多い生活習慣病のひとつである。