脳卒中は「冬に多い」と思っている人は少なくない。しかし、今は多少ではあるが、8、9月に多い傾向が見られる。

脳卒中は、脳出血と脳梗塞に分けられる。かつては脳卒中の中でも、血管がもろいために冬の寒い時期に起こる脳出血が多かった。ところが、今日では食生活が豊かになって栄養が行き届いたために日本人の血管が強くなり、血管が詰まるために引き起こされる脳梗塞が多くなっている。夏から初秋に多いのは、この時期、血液がよりドロドロになるからだ。