「もう子供はいらないかな」と思い始めた矢先に夫から…

【リノ】遊び期を経て30代になったとき、私は逆に「もう子供はいらないかな」とも思ってたんです。今が楽しいし、またあんなにつらい思いをして不妊治療をするのも大変だなと。でもそんなときに、夫から「そろそろもう一回してみる?」って言われたんですよ。驚きました。そのときは一度目の不妊治療を踏まえて「子供のために私がすべてを犠牲にするのは嫌だ。仕事を辞めるのは嫌だし、お酒も飲みに行くだろうし、負担は半分ずつじゃないと嫌だ」と夫に提案しました。すると夫は「もちろんだよ」と。そこからもう一度不妊専門の病院に通いだして……。

【ケン】前回は“不満爆発メール”で不妊治療が終わってしまったので、今度は自分から歩み寄らないと進まないなと思ったんです。

夫婦で子どもを欲しいと思う時期のズレができるのはしょうがない。おふたりの場合はリノさんが先に子供が欲しいという熱量が高くなり、その後遊び期を経てケンさんがリノさんの気持ちを知り、熱量が高くなったという流れでした。でも、時期のズレがあったとしてもまずはお互い議題について知識を持つというのが大事なんだってことですね。仕事だと当たり前のことなんですが、プライベートだとこれができない人が多い。仕事だと効率命なのに、プライベートのコミュニケーションの効率や長い目で見てラクになる方法は考えられない。

犬山紙子氏と夫・劔 樹人氏
写真提供=扶桑社

「絶対にやり遂げてやる」という夫の熱意

最初の治療ではリノさんが孤独になってしまったけれど、2度目の不妊治療はどうだったんだろう。

【リノ】夫のやる気がすごかったです(笑)。前は私が「どう誘おうか」と悩んでたんですけど、今回は夫の「絶対にやり遂げてやる」という圧倒的な意思を感じました。部活感があったのでムードや色気はなかったですけど(笑)、「ここだ!」っていう日にしっかりと。

排卵日にセックスをするのって、お互いの熱量が同じじゃないと片方ばかりが毎回誘う羽目になったりでキツいんですよね。そして、最初の2回はタイミングのみで、その後は排卵誘発剤を使い始めて3回目でついにめでたく妊娠に至ったそう。