安倍晋三首相が健康問題を理由に辞任を表明したが、その際の記者たちの態度や質問内容に国民から批判が相次いだ。もとより政権批判はメディアの役割だが、批判の目的を見失ってしまえば、ただの悪口雑言になる。政治家から政治批評を行うコメンテーターに立場を変えた橋下徹氏が、自戒を込めて原理原則を確認する。プレジデント社の公式メールマガジン「橋下徹の『問題解決の授業』」(9月1日配信)から抜粋記事をお届けします。
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記者たちよ、「お疲れ様でした」くらい言えねえのか!
安倍首相、7年8カ月という長期にわたって首相という重責を務められ、本当にお疲れ様でした。今後は、体調の回復に努めてください。
辞任会見場の記者の安倍さんに対する質問が酷かった。記者たちは、あんな質問をして恥ずかしいと思わないのかね。
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僕は記者会見の生中継を、フジテレビ系「Live News it!」という番組にコメンテーターとして出演しながら見ていた。
政策についての賛否や、政権の態度振る舞いへの批判は様々あるだろうが、それでも7年8カ月の間、安倍さんは首相という重責を担ってきたわけだ。
まずは、「長い間、お疲れ様でした」という一言があって当然だろ!
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