また、「本当に」や「とても」「すごく」といった強調の言葉も使いがちです。ここぞというときに使うのは効果がありますが、あまり多く使ってしまうと逆効果です。
「うちで飼っている犬と一緒に」は「愛犬と」の3文字で表すことができます。「家の近く」も「近所」でOK。難しい熟語は避けつつ、まずはなるべくシンプル、簡潔を目指しましょう。
<② 「私は」「思います」を削る>
よく見るのが、「私は○○だと思います」という文です。「私は」は、あえて言わなくてもわかる場合が大半です。
本の原稿整理をしていると、「思います」がやたら多い著者の方もいます。そもそも「思っている」から書くのです。よって、わざわざ「思います」と書かなくてもいいでしょう。あえて断言を避けて言葉を和らげる効果はありますが、思い切って「思います」を取ると文に覚悟が生まれます。
言わなくてもわかるものは削り、一文はコンパクトにする
<③ 「○○ですが」「○○なので」は危険>
注意したいのが「○○ですが」という言い方です。
文が長くなりがちな人の文にはたいてい「○○ですが」という謎の「が」が入っています。文をつなげるために「が」を使い始めると、文がややこしくなっていきます。
こういった文も
とシンプルにできます。分けられるならどんどん分けましょう。
同じような例に、「ので」もあります。「が」と同じように、文が長くなりがちな人は「ので」を使いがちです。
「立派な文を書かなくてはいけない」という意識が強いと、つい「○○なので」と書いてしまいがちです。「ので」と書いてしまったため「その後に何か言わないといけない」気分になって、余計な情報を入れてしまうのです。
ぼくの夢は出版社をつくることなので(あ、「ので」を入れてしまった……何か書かなきゃ……)お金を貯めています。
「お金を貯めています」ということが言いたいわけではなかったとしたら、「ので」を書く必要はないのです。
<④ 余計な「という」を削る>
これもよく言われることですが、余計な「という」も削りましょう。
ではなく、
たしかに「出版社をつくる」の部分を強調したいときは「という」を入れるときもあるかもしれません。ただ、まずは「という」を外してみて、違和感がなければそのままでいいでしょう。