「ワンイシュー選挙はダメ」なんていうメディアやインテリはアホだ!

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普通に公約を掲げて選挙で勝利しても、公約を前に進めるエネルギーは生まれない。

というのも、「選挙で勝利したからといって、有権者は公約すべてを支持したわけではない」「その公約については知らなかった」「その公約には反対だったがその他の理由で支持しただけだ」などというネガティブな批判が山ほど生じるからだ。

だから、選挙で公約を前に進めるためには、できる限り公約を絞り込み、選挙の争点を絞り込む方がいい。「ワンイシュー」に近づけば近づくほど、選挙によってその公約を前に進めるエネルギーが生まれる。

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この点、メディアやインテリたちは、ワンイシュー選挙はダメだと口をそろえて言う。「幅広く政策を掲げて、じっくり吟味しろ」と。

アホか! そんな選挙をやっていたら何が選挙の争点なのかが分からなくなってしまうだろ!

「自民党の○○という政策は支持するけど、××という政策は支持できない。××という政策は立憲民主党を支持する」と、ある有権者がなった場合に、その有権者は自民党と立憲民主党のどちらに投票すべきなのか。そしてどちらに投票したにせよ、選挙結果を受けて、どの政策が支持されたと言えるのか。

そもそも選挙は「人」を選ぶものだ。「政策」を選ぶものではない。

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そしてそのような選挙の争点が国民的な大論争となったうえで、有権者に選択してもらえれば、「選挙の結果が、有権者の政策選択の結果だ」と堂々と言うことができ、政治を力強く前に進めることができるだろう。

そしてここで大論争となるということは、メディアがガンガン選挙の争点を報じるような環境を作ることだ。

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メディアが選挙の争点をガンガン報じることによって、有権者はその政治課題を真剣に考えるようになる。そして有権者が考えれば考えるほど、その課題について前に進めるエネルギーが注入される。その上で、どちらの政治的な方向性で進むべきか、その政策はYESかNOかの選挙結果が出れば、そこには民意のエネルギーが多大に注入され政治は前に進んでいく。

政治的に膠着してしまった課題であればあるほど、国民的な大争点とした上で選挙に問うのがいい。いくら話し合いで解決しようとしても解決しない問題は、最後は民意のエネルギーを背景とした選挙で動かすしかない。

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