今すぐできる姿勢のチェック方法

姿勢をチェックすることで、あなたの肋骨が今、正しい位置にあるのかがわかります。リラックスした姿勢で壁に背中とかかとをつけて立ってみましょう。

1 頭と肩が壁についているかチェック
壁に背中をつけて、頭が壁にラクにつき、首と壁の間に指2本くらい入れたOK。頭が壁につかない、肩が壁につかない人は猫背の状態です。

2 腰と壁の間の隙間をチェック
背中とお尻を壁にくっつけ、腰と壁の隙間は手のひらが入るくらいになっているでしょうか。腰と壁の間が開きすぎている人は反り腰の状態です。

リラックスした姿勢で壁に背中とかかとをつけて立ってみましょう

頭と肩が壁につき腰と壁に手のひらが入るくらいの隙間ができれば、肋骨に歪みはない状態です。

「背中を丸める」と正しい姿勢ができるようになる

無理に背中をシャキッとさせたり、背筋の筋力アップをしても、姿勢の悪さが改善されることはありません。猫背を治そうと思って背中をそらせるトレーニングをするとさらに反り腰を助長することにもなるのです。姿勢を改善させるためにまずは「背中を丸める」ストレッチをして、肋骨の歪みを正すことが大切になります。

「背中を丸める」ストレッチは、脇の下にある前鋸筋ぜんきょきんなどを強化しながら、背中を丸めて横隔膜の機能を改善します。

鈴木 孝佳『全人類、背中を丸めるだけでいい』(講談社)
鈴木 孝佳『全人類、背中を丸めるだけでいい』(講談社)

背中を丸めるといっても、背中を丸める=猫背ではありません。

猫背は本来、働くべき筋肉がお休みをし、代わりに別の筋肉が働きすぎた状態。肩が前に出て背中が丸まって見えますが、実は腰は反っていることがほとんどです。また、肋骨も開きすぎて呼吸が乱れている人が多いのが特徴です。対して、背中を丸めるストレッチは、腹横筋や内腹斜筋、僧帽筋そうぼうきん下部繊維を意識しながら背中をググッと押し上げるようにします。背中を丸めることで肋骨の歪みが正され、正しい姿勢ができるようになり横隔膜の機能が改善します。

では背中を丸める代表的なストレッチをやってみましょう!