吉村さんの今回の活躍によって、大阪の周辺府県に住んでいる人たちから、いや全国から、「大阪はええな」という声をよく聞く。
住民は、得体の知れないウイルスに恐怖し、先行き不透明な将来について相当な不安を感じているのだと思う。
そんな状況に最も必要なのは、リーダーが照らす「ヘッドライト」だ。
今の大阪には吉村さんが照らす強力な「ヘッドライト」がある。我々の先にある道は、確かに確実、明確なものではない。それでもライトがあるのとないのでは大違いだ。
住民は、小難しい政治論ではなく、吉村さんがヘッドライトを灯してくれていることに安心感を得、それを評価している。そしてそれは大阪府民にとどまらない。まあ僕を含めてのプロ政治評論家は、グダグダと言っているけど。
この大阪の政治の状況は、まさに政治と有権者が相互反応して民主主義がレベルアップしてきた結果だ。
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「都構想」の住民投票によって大阪の民主主義はレベルアップした
では、なぜ大阪の民主主義がレベルアップしたのか。
それは、大阪の有権者が、政治課題について考え、意見を発し、他人の意見を見聞きする機会が爆発的に増えるようになったからだ。
そして、やはり2015年の5月17日の大阪都構想の住民投票の影響は大きかったと思う。
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大阪の有権者は、みんな必死に考えてくれた。メディアからの情報や役所から配布された資料を基にしたり、大阪市役所や大阪維新の会が開いた住民説明会に足を運んでくれたりして、大阪の未来のために、この小難しい大阪都構想について悩んでくれた。
SNS上には、この話題が溢れた。皆、賛否を述べあっている。ときには事実誤認や虚偽の情報に基づく意見もあったが、一般の有権者はそこまで正確にこの難解な大阪都構想を完全理解できるわけがない。僕や大阪維新の会のメンバーが、SNS上で一生懸命反論した。
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このようなプロセスをたどることで大阪の民主主義が確実にレベルアップしたと思う。今、大阪内の選挙においては「明るい未来を作ります!」系の抽象的な公約では選挙にならない。その地域の課題をしっかりと把握し、それについての解決策をきちんと公約にしなければ有権者に見向きもされない。これが大阪の政治状況だ。
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