今は家族の愛情を増やすことが特に重要なとき

子どもは「不安」のサインを「甘え」や「反抗」という形で発します。急にまとわりついてきたり、わがままを言ったり、赤ちゃん返りしたり、反抗的になるのは全て「不安」を訴えるサインです。このサインに親は「甘えさせる」という行為で応えてあげることが大切です。

「ママ抱っこ!」という甘えに対して「かわいい◯◯ちゃんが大好きよ」と言って抱きしめて、キスしてあげれば、「ママはボクことが好きなんだ!」と実感できます。子どもの甘えに親が適切に応えてあげると、不安が軽減され、自信が大きくなるのです。子どもは成長の過程で繰り返し「不安」のサインを出しますが、その都度、親は応えてあげてください。

船津徹『世界標準の自己肯定感の育て方』(KADOKAWA)
船津徹『世界標準の自己肯定感の育て方』(KADOKAWA)

子どもを安心させる一番の方法がスキンシップです。「愛しているよ」と言葉で伝えるだけでは、子どもの精神は安心できないのです。親の愛情を実感させるには、抱っこ、抱きしめ、添い寝、頰ずり、手足のマッサージなど、親の皮膚と子どもの皮膚の心地よい触れ合いが最も効果的です。

小学生になった子どもでも、変化に直面すると「不安」のサインを出します。もちろん小学生でもスキンシップが有効です。一緒にお風呂に入ったり、添い寝をしたり、マッサージをしてあげると、子どもの不安は小さくなり、心に勇気とやる気が満ちあふれてくるのです。

コロナウイルスのパンデミックにより、今、多くの子どもが「不安」に陥っています。この不安を軽減できるのは「親の愛情」です。親にとっても大変厳しい状況ではありますが、こんなときこそ家族の絆を強め、子どもを安心させることに配慮してください。子どもの明るい笑顔は、実は、親も救ってくれるのです。

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