休校や外出自粛が続き、子どものスマホやゲーム依存が進んでいる。ITジャーナリストの高橋暁子氏は「友達とは気軽に遊べず、家でYouTubeやゲームに熱中している子どもが増えている。不安を抱える保護者は、ぜひ『5つの対処法』を実践してほしい」という――。
子ども側の問題だけでなく、保護者側の問題もある
新型コロナウイルスの感染拡大は、子どもたちの生活にも影響を与えている。ある小学4年生の子どもを持つ30代主婦は、電話口で疲れた様子でため息をついた。
「うちの子どもは1日7~8時間は家でゴロゴロしながらYouTubeを見ています」「3月はかわいそうと思って放っておいたけれど、4月になっても休校だし、いい加減やめてほしい。どうすれば良いでしょうか……」
政府は、3月2日から春休み前までの全国一斉休校を要請。しかし、感染拡大が収まる兆候は未だ見られず、各地の小中高校では新学期を迎えても休校が続けられている。保護者としても、困惑し、疲労を感じている人も少なくない。
そして、保護者たちの悩みの多くが、「子どもが一日中YouTubeを見ている」「ずっとゲームばかりやっている」というものだ。確かに、自宅で過ごす時間が増えれば、スマホやタブレット端末、ゲームに触れる時間は増えてしまうだろう。相談を聞くと、この問題は小学生などの低年齢の子どもに多く見られる問題だと感じる。
多くの家庭にヒアリングするうち、子どもが「YouTube漬け」「ゲーム漬け」になる理由があることがわかってきた。これは子ども側の問題だけでなく、保護者側の問題もあるようだ。本稿では、スマホやゲーム漬けにならないための5つの対処法をご紹介したい。