子供もやることがなく、何をすればいいのかわからない状態
<対処法①>子どもの「やること」を見える化する
今は、子どもにとって最大のピンチの時と言ってもいいのではないか。毎日決まった時間に学校に行き、宿題をし、習い事に行けばよかった子どもたちが、突然、毎日自分で決めて時間を過ごさなければならなくなったからだ。
しかも、保護者側もテレワークなどで忙しく、相手できないということも多い。つまり、子どもたちにはやることがなく、何をすればいいのかわからない状態なのだ。
そこで、まず「やること」を用意しよう。学校からの宿題、通信教育やドリル、習い事の練習、お手伝いなどがあるだろう。この機会に新しいお手伝いを任せるなどしてもいい。リストアップしてチェックリストにしてもいいかもしれない。子どもにとってやることを見える化することで、日々の時間はかなり埋まる。
しかし、「やること」だけでは過ごせない。やることは必ずしも「やりたいこと」ではないからだ。
<対処法②>子どもの「やりたいこと」を見える化する
大人でも、急に休みになってやることに困った経験はないだろうか。同様に、突然時間だけできても、やりたいことが思いつかないという子は少なくない。
図書館や習い事も休みとなり、友だちと遊ぶことも制限された今、子どもたちにとって、現状でできる「やりたいこと」といえば、YouTubeやゲームしかない。他にないのだから、ハマるのが当たり前なのだ。
コロナ休校は子どもの選択肢の幅を広げるチャンス
そこで、次にYouTubeやゲーム以外の「やりたいこと」をリストアップしよう。正確には、子どもが喜んでやるようなこと、やりたくなるようなことをリストアップして用意しておくのだ。子どもの選択肢の幅を広げるというわけだ。
子どもによって興味や関心は違うので、やりたいこと、つまり楽しくて夢中になれることも異なる。子どもに話を振って意見を聞きながら、検索したり本などで調べたりするのはもちろん、同じ学年や同じ趣味の友だちの保護者・子どもと情報交換してリストアップしていこう。
勉強になるものだけでなく、当人が興味や関心を持つ分野について学べるものもおすすめだ。たとえば料理が好きな子ならクッキング動画、プログラミングに興味がある子ならプログラミングソフト、サッカー好きな子ならサッカーがうまくなる動画などだ。
この機会に子どもが興味を持ちそうなことに新しくチャレンジしてもいいだろう。たとえばプラモデルを作ってみるとか、電子工作をするとか、ミシンで小物を作るとか、お菓子を作ってみるとか、子どもがやったことがないけれどやったら楽しいことはたくさんあるはずだ。