新型コロナウイルスの影響で学校が休校になり、子どもたちは自宅待機を余儀なくされている。アメリカで塾を経営する船津徹氏は、「まとまった時間を生かして、子どもの得意分野を伸ばしてみてはどうだろうか。得意なことを見つけた子どもは自信もつき、コロナ後の社会で活躍できる」という——。
勉強する女の子の手
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アフター・コロナを生き抜くカギは「環境適応能力」

先が読めない、変化の激しい時代を生き抜くには、環境の変化に柔軟に適応できる「環境適応力」を備えていることが必要です。新型コロナのパンデミックは子どもの学びの環境を一変させました。学校に通って先生の授業を受けるという「受動的な学び」から、家庭で自学自習するという「能動的な学び」への転換が子どもたちに求められています。

この変化にいち早く適応できる子と、できない子の間には、アフター・コロナにおいて大きな「差」が生じます。どうせ学校に行けないからと学びをストップさせてしまう子どもと、家庭でコツコツと自学自習に励んでいる子どもの間では、コロナの収束後に大きな学力差が生じることは明白です。

子どもの「環境適応能力」を育てるには、まず親が率先して行動を変えていかなければなりません。子どもは親の行動から自分の行動規範を作ります。親の方から「勉強は学校で教えてもらうもの」というこれまでの価値観に縛られず、「勉強は家庭で自学自習するもの」と思考を転換してみましょう。