「こんなことをするヤツらは、銃殺してしまえばいい」

「こんなことをするヤツらは、強制送還にするより、銃殺してしまえばいい。無料で治療してやった結果がこれかよ」

4月6日には、ネット上で「広州の黒人コミュニティーが崩壊 中国人にも感染者」「2名の子どもが感染」「黒人の多いエリアはロックダウンされたらしい」「黒人がウイルスを広めている。広州は第二の武漢になってしまうのか?」「広州には30万人の黒人が居住している」などの情報が錯綜。翌日には、地元当局が「そのような事実はない。デマである」と発表するに至った。

また4月上旬には、動画サイトで「隔離措置を受けたナイジェリア人がパスポートの提出を拒否。ナイジェリア大使館の職員が駆けつけて警察官からパスポートを奪い返し、自国民に返却した」とされる動画が拡散した。事実かどうかは明確ではないものの、動画にはアフリカ系男性が防護服をきた中国人(医療従事者か警察関係者と思われる)からパスポートらしきものを取り返すシーンが映されている。

これに対し、ネット上では不満の声が噴出。中国人男性歌手の楊暁川はクルマの運転席にて自撮りで動画撮影を行い、次のような主張を展開した。男性歌手はアメリカ在住で、流暢な英語を織り交ぜてとうとうと語った。

アメリカ在住中国人歌手「差別がイヤなら母国に帰れ」

「最近YouTubeで非常にムカつく動画を見つけました。ナイジェリア人の領事館職員が路上で中国の警察関係者に対して罵声を浴びせていたんです。『広州に住むナイジェリア人の生活が脅かされた』というんです。はじめに言っておきますが、私はアフリカ人に対して何の差別もないし、アフリカ系アメリカ人とアフリカ人が違うということも知っています。私は20年間アメリカで生活し、黒人とともに成長するなかで、彼らの血はやはり似ていると感じます。海外に住む華僑と中国人はやはりどこか似ているのと同じかもしれません。

(90年代の)改革開放初期に中国に来た黒人たちは電子機器や衣類などの貿易を行っていましたが、広州の地元の人々の優しさを知ったのでしょう。黒人好きでエッチが好きな地元の女性たちもいるし、治安も良いので居住を続けることになりました。それから20年以上がたち、子供も産まれている。ただ、彼らの70%はオーバーステイだと言われている。あなたたちは一体いくら税金を納めているのか。われわれはなぜあなたたちに収容施設や食事を提供せねばならないのか? 中国人がいまだ苦しんでいるときに、なぜあなたたちの面倒を見ないといけないのか?

広州で20年の生活をして、文化面あるいは経済面で、あなたたちは何か貢献をしたのか? 広州の人たちはあなたたちを愛しているというのに。この困難な時期に、中国のために何か貢献をしたのか?