東京都知事の小池百合子です
「東京都知事の小池百合子です」。こういった冒頭で始まる東京都が制作した「新型コロナウイルス対策用」のネットでの動画配信、そしてCMが、物議を醸している。小池知事が全面に押し出される内容だけに「都知事選が近いのに流していいのか」「やりすぎなのでは」「非常事態で、選挙を意識しすぎなのでは」といった批判の声が上がることを受け、さまざまなメディアで、
「小池百合子の“血税9億円CM”隠しきれない『出たがりな性分』」
「小池知事、CMやネット 連日発信 7月に都知事選『出過ぎ』の声」
「小池都知事が『違法CM⁉ コロナ終息後は日本子女初の女性創立を本格的に視野に入れている⁉』」
といったタイトルで“小池批判”をあおり立てている。
小池パフォーマンスを非難する一方、Twitterなどでは「良くも悪くも知名度は抜群」「全世代に伝わるのではないか」「星野源とコラボした安倍首相の動画に比べたら、常識的」といった正反対の評価の声も上がる。非難と称賛が分かれる小池都知事の動きを、改めて検証してみた。
18日まで放送していたCMというのは、小池知事が自己紹介をした後、「都民一丸となってこの難局を乗り越えましょう」と呼び掛けたり、「外出を控えて」「買い物は必要な量に」など具体的なメッセージを込めたりした5つのパターンで、知事が全面に立って、コロナへの危機感や注意を訴えていた。民放6局が9日から、1時間に1本ペースで放送し、アルタ前など都内9カ所の街頭ビジョンでも流していた。