大切にしたいアハ体験
5・見開き2ページにまとめない
1つの分野のメモが複数のページにまたがっていると、参照しにくいメモになります。おすすめは見開き2ページで、時計回りにメモを取っていくこと。アイデアを練り上げる際にも、連想ゲームのように時計回りでメモを取ることで、一周したときには自動的にアイデアがまとまっている状態が完成します。また読み返すときも見開きでまとまっていると脳に情報が入ってきやすいのです。
6・落書きやビジュアルが一切ない
メモは議事録とは違います。自分がどんな感想を持ったか、自分ならどんな改善案を出すかなど、自分の感想を追記することで思考力を深めることができます。また、英プリマス大学の研究で、メモを取る際に落書きをすると記憶力が増すという実験結果が出ています。手書きのメモはキレイにまとめず、思い付きを書いたり、講師の似顔絵を描いたり、堂々と落書きしましょう。ノートに表や図版を描くことも脳を活性化させます。
7・メモが断片的すぎる
これは「レジュメにメモをする」がNGな理由と重なりますが、断片的に単語だけ記入するようなメモは、あとから読んでメモを取ったときがどんな状況だったのか、何が重要だったのかを一切思い出せません。単語ではなく、雑でよいので文でメモを取りましょう。
8・一言一句ノートに取る
メモを取る際に重要なのは、「強弱をつけること」。一言一句ノートに記入してしまうと、見返した際に情報の優先順位がわからなくなります。メモは議事録ではなく編集作業。頭の中で取捨選択をしてください。
9・気づきを書かない
メモを取ることの効用の1つに、アハ体験が得られることがあります。まったく関係のないAとBの情報がつながり、頭の中が晴れやかになる体験のことです。一種のひらめきと言ってもよいでしょう。このひらめきをメモに取らないのはもったいない。なぜなら、ひらめきは流れ星のように、30秒か1分で消えてしまうことが知られているからです。花火は上がった瞬間に写真を撮らなくてはいけないのと同様に、気づきはすぐにメモを取るようにしましょう。
10・TODOを書かない
セミナーでメモを取る人は多いですが、そのメモを自分の行動変化につなげている人はほとんどいません。それではなんの意味もない。私はメモを取る際には、今日から自分がすべきことを洗い出してTODOリストを作っています。メモはあくまで行動するためと心得ておきましょう。
最後に、私がメモを取る際のノート選びについてお話ししましょう。