稲田や麻生を刺せば、安倍は守れ、官邸は喜ぶ
――稲田の首をとりましょう。自宅前のメディアはいなくなる。稲田や麻生を刺せば安倍晋三を守れるのだから、官邸はむしろ喜ぶ。家業も守れる。こちらから撃って出ないと『籠池砲』は意味をなさない。今やるしかない――
安倍総理子飼いの稲田氏を刺せば当然、安倍総理の責任問題にも発展するはずだが、籠池氏はこれを了承。「稲田は森友の顧問弁護士だった」と明かす動画の撮影に応じたのである。
公開後、家の前のメディアは減るどころか「森友劇場・第二幕」の幕開けの様相を呈したのは先にも指摘した通り。さらに籠池氏は国会証人喚問へと至り、森友学園は民事再生法の適用を受けることになった。籠池氏の当初の思いとは全く逆の事態を招いた格好だ。
ちなみにこのとき、籠池夫人の諄子氏は昭恵夫人との「カネのやり取り」について気になることを述べている。
「昭恵さんに渡そうとしたけど講演料は受け取ってませんからって。交通費として10万円用意していたんですが、『これは瑞穂の国記念小学院に使ってください』って返された。ほんまに渡してない。絶対誓う。昭恵さんにも怒られたよ。何が何だかわからないって」
籠池氏が「昭恵氏から100万円をもらった」と取材陣に暴露するのは4日後のことである。もちろん、昭恵夫人が10万円の受け取りを拒否した後、100万円を渡してきた、とみることもできるが、真偽は謎のままだ。
森友事件はまだ終わっていない。