「話下手」のコンプレックスを解消する

第3位は『人は話し方が9割』でした。本書は、話すことへのコンプレックスをなくし、うまくコミュニケーションを取れるようになる簡単な方法を教えてくれます。

永松 茂久『人は話し方が9割』(すばる舎)
永松 茂久『人は話し方が9割』(すばる舎)

「なぜあの場面であんなことを言ってしまったんだろう」「なぜこの場面で、ああ言えなかったんだろう」……日常のコミュニケーションにおいて、「もっとうまく話せたはずなのに」と悔やんだり、悩んだりすることは、誰にでもあるはずです。ささいなコミュニケーションが、周囲の人との信頼関係にいい影響を及ぼすことや、逆に信頼を損なってしまうことは珍しくありません。

本書は読みやすく、文章のボリュームもコンパクト。本書で紹介されるメソッドは、どんな立場の人にも大きな効果を発揮するでしょう。話し方に悩んでいる人は、ぜひこちらをお読みください。

「アンバランス」に生きることで、バランスを取る

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。

ランディ・ザッカーバーグ『ピック・スリー』(東洋経済新報社)
ランディ・ザッカーバーグ著、三輪美矢子訳『ピック・スリー』(東洋経済新報社)

まず第5位の『ピック・スリー』。著者のランディ・ザッカーバーグ氏は、フェイスブックの創業者マーク・ザッカーバーグ氏の姉に当たります。

「ピック・スリー」とは、「仕事」「睡眠」「家族」「運動」「友人」の5つのカテゴリーから、その日に注力するものを3つだけ選び、それに集中する方法のこと。「やるべきことリスト」が一向に減らず、「一年の抱負」もろくに達成できないのなら、まずはその日に注力するものを3つだけ選び、それに集中してみることを勧めています。そうすれば「できなかった」ことに対するストレスや罪悪感を覚えることなく、やりたいことに熱中できるというわけです。

うまく「アンバランス」に生きることで、長期的にはバランスのとれた、幸せな人生を送れるようになる——。「ピック・スリー」を実践することで、自分にとっての幸福が何か、明らかになるかもしれません。