街はさびしくなりました。でも僕は「昔はよかった」とは言わないよ

その後は、エステやMな男性向けの風俗店のように、向こうが世話を焼いてくれる受け身の店が流行しました。やはり、遊びの際もコストパフォーマンス重視で、昔のように乱痴気騒ぎや洒脱を面白がる余裕は、人々の中からなくなっているのでしょう。

ですが世の中は移ろいゆくものであり、私は「昔はよかった」と言うつもりはありません。ギラギラした看板は減りましたが、夜遊び自体はこれからも残り続ける。街を散策する人が減ったのも、インターネットで事前に店を調べて、目当ての店へと一直線へ歩いているからかもしれません。

これからも歌舞伎町は、非常に多様な世代と人種の欲望を映し、またそれを取り込みながら発展していくと、私は感じています。

夜の街と歩んだ男が語る「歌舞伎町史」
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