最後の大学入試センター試験が実施

2020年1月、最後の大学入試センター試験(以下、センター)が実施されました。この前身にあたる大学共通第一次学力試験(以下、共通一次)がスタートしたのは1979年です。

それまで国立大は一期校・二期校に分けられ、一期校の試験後に二期校の試験を実施。つまり、難関校が集まる一期校が第一志望で、二期校は滑り止めとして考えられていたのです。これが“二期校コンプレックス”を生むと批判され、この制度は廃止。国立大は1校しか受験できなくなります。

しかし今度は1校しか受験できないことがデメリットとなり、共通一次の受験者数が減少。国立大は試験日程を分け2校受験できるようにし、89年には京大が試験を前期と後期に分ける「分離・分割方式」を実施。97年に国立大入試はこの方式に統一されました。

90年に共通一次はセンターに変更され、私大もセンターを入試に利用できるようになりました。

バブル崩壊期の92年は受験者数が121万人と史上最高に。第二次ベビーブームの受験期にあたり競争は激化。受験生の3~4人に1人が浪人するという「大浪人時代」でした。

しかし、激しい競争を勝ち抜いて入学しても93年には就職氷河期に突入。2000年には大卒の求人倍率が1を下回り、ロスジェネ世代が誕生します。