ダイヤモンドプリンセス、「やっと褒めてもらえた」(政府関係者)
そして、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」への政府対応についても、多くの議論が巻き起こっていた。日本政府は乗客を降ろさず、船内に隔離した。これにも国内外から「船内の拡大を広めている」などと批判を受けた。
しかし、クルーズ船を担当した、政府関係者の男性は「もしあそこで乗客を降ろしていたら、横浜が武漢になっていましたよ」と打ち明ける。
「そもそもクルーズ船はイギリス船籍、運航会社はアメリカの会社。日本は入港拒否もできましたが、日本人が1300人もいたので、人道的観点から支援に入ったのです。日本が横浜港に船をとどめていたとき、多くの方々から反論を受けましたが、そもそも乗客約3700人を受け入れてくれる施設はありません。武漢にいる日本人らをチャーター便で帰国させた際に利用したホテル三日月は色々とお願いしていた中で唯一OKをしてくれた宿だったのです。
反省点はなかったなどとは決して言いません。政府はたしかに混乱していました。しかし現場の職員は歯を食いしばりながらやりました。各方面からいろいろな厳しいご意見をもらいましたが、現在は海外からダイヤモンド・プリンセス号の対応に関する問い合わせが殺到しています。『感染対策の参考にしたいので何をしたのか、詳細に教えてほしい』、と。なので、今は海外に情報提供をしています。やっと、われわれがやってきたことに対して、お褒めの言葉をもらえるようになりましたよ」