ウィーチャットのカメラでQRコードを読み取ると、スマホ画面に料金が表示された。 15分24.8元(約397円)、30分47.12元(約754円、通常料金は48元)、60分71.92元(約1151円、通常料金は88元)。
日本のカラオケボックスとそれほど変わらショッピングモールに設置された「無人カラオケボックス」。音漏れが心配ない料金設定で、ネット上でも「値段が高い」との声が散見された。
音漏れが少々気になる……
15分間を選択して料金を払うと操作パネルが起動し、曲を選ぶ画面に切り替わった。ゲームセンターの音ゲーのような画面で、画面下に残り時間が秒単位で刻まれていく。チラチラと制限時間に目を奪われるので、ちょっとせわしない。
中国語の持ち歌の少ない私は、2010年代にヒットした歌謡曲「小苹果」を選択し、熱唱。続いて中国では国歌並みに有名なテレサ・テン「月亮代表我的心」を歌った。
BGMは備え付けのヘッドホンで聞き、自分の歌もヘッドホン越しに耳に入る。とはいえ、大声を出していることには変わりないので、音漏れが少々気になる。歌い終わると間もなく15分になりそうだったので、選曲画面をいじって時間を潰した。
制限時間に達すると「もっと歌いますか?」との文言とともに15%ほどの割引価格が提示されたが、一通り楽しめたので、いったん外に出た。
ボックスに貼られた張り紙を読むと、録音してSNS上に投稿したり、ランキングを競ったり、ライブ配信して離れた相手と一緒に“バーチャルカラオケ大会”などを楽しむこともできるという。
ただ、私が体験したときにはそれらしき項目は見当たらず、ネット上にも「録音の仕方がわからない」との声があった。機種によって多少バラツキがあるのかもしれないが、日本だったらすぐさま運営会社にクレームが入りそうだ。