「覓跑」は直訳すると「走ることを探す」を意味し、「メートル走」と韻を踏んでいる。個室はスマホで解錠でき、室内の設備を使い終わったら、その場で支払いができるサービスだ。

2017年7月に北京のベンチャー企業が運営を開始し、現在は上海、深セン、南京など9都市で展開している。料金は3分間で1元(16円)。

『ルポ デジタルチャイナ体験記』より

1時間利用しても20元(320円)とかなり良心的に感じるが、中国は都市部でも食事代などの物価が日本の半額程度であることを考えれば、まずまずだろうか。使用する際は、直前の10分間は予約してキープできるので、並ぶ必要もない。

4畳あれば設置化、デッドスペースの有効活用

集合ボックス内に鎮座するランニングマシン。外界との遮断によって、かなりの没入感が期待できる住宅の敷地内やオフィスなどに設置されていて、公式ホームページには「自宅から5分以内の運動空間」「時間や場所、天候に左右されることなく、運動習慣を身につけられます」と書かれていた。無人ジムの最小形態といえる。

室内は薄暗かったが、中に入ればライトが点灯する仕組みのようだ。アプリの地図上からマシンを選び「解錠」ボタンをクリックしたが、あいにく中国の身分証の登録を求められ、外国人の私には利用できなかった。

ジャージ持参で汗をかこうと思っていたのに、残念。このサービスが日本でうまくいくかどうか考えると、地方のショッピングセンターなどスペースに余裕があって、人が集まりやすい場所に適してそうだ。

フィットネスジムをつくるよりかなり低コストで設置できるし、全体で4畳ほどの広さがあればいいので、デッドスペースの有効活用になりそう。健康増進を目的とする高齢者の利用も見込めるはずだ。

走り終わったあとに汗を流したくなるので、郊外のスーパー銭湯の駐車場に置くのもいいだろう。逆に都市部では、設置スペースが見つけにくいかもしれない。

ちょっとした空き時間に歌える「無人カラオケ」

待ち合わせの時間より少し早く着いてしまい、暇を持て余した経験は誰しもあるはず。そんなとき、2、3曲だけ歌って15分ほど時間を潰せるサービスがあったら、悪くないのでは。

無人カラオケ「友唱ヨウチャン」は、15~30分程度の空き時間に、手軽にカラオケを楽しめるボックスで、ショッピングモールのエスカレーターの下や階段近くの空きスペースなどに設置されていることが多い。

『ルポ デジタルチャイナ体験記』より
『ルポ デジタルチャイナ体験記』より

大きさは1.5メートル四方ほどで、電話ボックスを一回り大きくした程度のサイズ感。ボックスの中に入ると左右の壁にはカーテンがかかっていて、背中だけが外から見られる構造になっている。

高さのある椅子2脚とカラオケの操作パネル、マイク、横幅いっぱいの液晶モニターが設置されており、操作パネルにはQRコードとともに「ウィーチャットで読み取り、いますぐ歌う」と書かれていた。