限りある時間を浪費する
そうなるといつまでもメールのやり取りが終わらず、限りある時間を浪費することとなります。そうならないためにも、明確な意思表示が重要です。
ですが、後者のようにビジネスで繋がりがある人に対して、必要がない営業を断るのと同じような意思表示を行うのは難しいでしょう。
例えば、仕事についてのやり取りをしている際に、「ジャイアンツ、勝ちましたね」というような、相手からあなたの趣味について書かれたメールが送られてくることもあるのではないでしょうか。
趣味について聞かれたら、人情的にその話題に乗ってあげたくなるという気持ちもわかります。相手もあなたと共通の話題で親しくなり、スムーズに仕事を進めたいという思惑もあることでしょう。しかし、その話題に乗っていては仕事に関係のないやり取りが増えるばかりで、下手したら仕事の進行に支障が出る可能性もあります。
そのようなメールが送られてきた場合は、書き手であるあなたが「今度会ったときに教えてください(ちゃんと話しましょう)」と返信すれば、相手の面子を潰すことなく、会話を終わらせることができます。
ビジネスで繋がりがあるのであれば、顔を合わせる機会も多いことでしょう。顔を合わせたときにしっかりと関係構築を行えれば十分です。
そして、最も大切なのは、横道にそれるメールのきっかけとなる“話題”を、あなたから相手に振らないこと。仕事に関係ない質問はしない。雑談を続けない。仕事の中で必要なことだけきちんと進める。この3つを意識すれば、あなたの時間を奪うメールを送ってくる人は自然といなくなり、メールに追われるというストレスと、時間の浪費から解放されるでしょう。
(構成=網田和志)