殺人事件に発展した事案も……

有薗隼人『[婚活ビジネス]急成長のカラクリ』(扶桑社新書)

そして、もっとも恐ろしいのが、リアルの犯罪に巻き込まれることです。2018年2月にも、マッチングアプリ「ティンダー」を通して、兵庫県三田市に住む27歳の女性が、大阪で民泊していたアメリカ人に殺害され、頭部や胴体などをバラバラにされるという事件が起こってしまいました。

マッチングアプリを使う以上、こうしたリスクが100%回避できるかというと、正直難しい部分があると思います。男性も女性も、相手を見極める目だけは、自分で養うしかありません。

結局、どのアプリにもヤリ目やサクラ、宗教の勧誘目的者などが潜んでいるため、自分で自分を守らなければなりません。最初に会った人とゴールインされた方もいるでしょうし、10人会って10人とも駄目だった人もいれば、100人会ってようやく妥協できる相手を見つけるのか、その確率はなんとも言えません。どんな結果であれ、“出会った相手が悪かった”と諦めなければならないのが、マッチングアプリの怖さなのです。

自身の防御力を高めるリテラシーは必須

正直なところ、マッチングアプリが流行はやっている今は、ヤリ目や詐欺師からすると天国でしょう。彼らの被害に遭わないためにも、自身の防御力を高めることは重要です。リテラシーが足りないままアプリを利用すると、不幸になることも少なくありません。

アプリはあくまでもツールです。リテラシーに自信のない人は、結婚相談所のように仲人や仲介が入ってくれる人がいるほうが安心かもしれません。

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