マッチングアプリで婚活しても、なかなかいい人に出会えない……。そう嘆く読者も多いだろう。『言ってはいけない 残酷すぎる真実』などの著書がある作家の橘玲さんが、マッチングしない理由をわかりやすいデータで示す。
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婚活中37歳女性の嘆き

「マッチングアプリに登録してみたんですけど、全然いい人がいないんですよ」

A美さん(37歳)は昨年末、結婚につながる出会いを求め、会員数100万人以上の大手マッチングアプリに登録した。アプリ上に登録された相手の写真とプロフィールを見て、気になれば「いいね!」ボタンを押し、相手がそれを受け入れれば「マッチング」が成立する。その後は互いにメッセージを送りあい、親しくなれば実際に会ってみる――という仕組みになっている。

ところがA美さんによると、「年が近い男性と知り合いたいのに、マッチング後のメッセージがほとんど来ない。来ても返信が遅かったり、質問しても一言しか返ってこないんです。熱心に誘ってくるのはアラフィフの男性ばかりで……」

A美さんの希望は、自分の年齢プラスマイナス5歳、つまり32歳から42歳の男性だったが、うまくいかないので、メッセージをくれた45歳の男性と会ってみることにしたという。

建設会社で技術職についているというその男性は、年収800万円前後(と自己紹介欄に書かれていた)で、身長も平均以上はあり、見た目もけっして悪くなかった。

「職場に女性がほとんどいないので、思い切ってアプリに登録してみたんです」という男性に、A美さんは当初、好感を抱いたという。

だが、「いつからアプリに登録しているんですか?」というなにげない質問が、この男性の「本性」を早々にあぶり出すことになる。