「男っていくつになってもバカ」を見える化

図表2は、同じ婚活サイトに登録した男性が、自分が魅力的だと思う女性の年齢を見える化したものです。

グラフの右側がぽっかりと空白になっているのは、スマホの画面やPCのモニタが壊れているわけではありません。20代の若者でも、50歳以降のシニアでも、男が魅力的だと思う女性の年齢は「20歳と21歳」に集中し、25歳を超えることはないのです。「男はたいてい年下の女が好き」とわかってはいても、まさかここまでとは――と、驚いたのではないでしょうか。

「サンプル数が少ないのでは?」と疑うかもしれませんが、この婚活サイトは年間100万人以上が利用しており、学術的にも十分信頼に足る研究です。

もちろん全ての男性が若い女にしか興味がないわけではなく、年上の女性に魅力を感じている男性もいるにはいます。データの詳細を見ると、20代前半の若者のごく一部は30代半ばの女性、20代後半の一部は40代前半の女性に魅力を感じています。とはいえ、こうした「年上好き」は、30代以降になると突然消えてしまうようです。

ほとんどの男性が興味を持つ女性はほぼ20代に集中し、年上でも30代半ばまで。30歳以上の男にとって、「5歳以上年上の女性は対象外」ということになります。

自分の年齢+5歳の男性がおすすめ

建設会社に勤める45歳の男性が20代後半から30代半ばまでの女性を検索したのは「男の本性」として当然ですが、もちろんそんなうまい話はありません。「若い女性に望まれていない」ことに気づけば、「バカな男」も多少は正気に戻ります。同じ婚活サイトで調査した「男性が実際にメッセージを送った女性の年齢」のデータを見ると、実際の男の行動がわかります。

それによると、35歳までの男は「20代の女性」に執着していますが、36歳になると、1番多くメッセージを送った相手は「30歳の女性」になります。そして40歳になると35歳の女性が最多となり、45歳になると、40歳の女性に最も多くアプローチする。つまり、自分の年齢が5歳上がるたびに、対象女性の年齢を5歳引き上げているのです。

「できれば若い女性と付き合いたいけど、10歳も離れるとちょっと無理かな」と男たちは不安になり、「5歳くらいならなんとかなるのでは」と希望を託すのでしょう。

ここから、A美さんのような37歳の女性は、「自分の年齢プラスマイナス5歳」ではなく、「自分の年齢プラス5歳以上」で相手を検索したほうが効率がいいということになります。「同年齢の男性がいい」と思っても、35歳の男(の大半)は、自分より5歳若い女性にせっせとメッセージを送っているのだから、努力が報われる確率はさほど高くありません。