年齢の壁を越えてパートナーを見つける道はあるか
45歳を過ぎると男はようやく40歳の女性を口説きはじめますが、50歳を超えると45歳の女性に対して積極的になるかというとそうともいえず、アプローチするのは40歳のままです。
その理由はおそらく、「すべての生物は、後世により多くの遺伝子を残すように設計されている」からでしょう。男が若い女性を好むのは、妊娠可能期間が長い分だけ自分の子どもをたくさん産んでくれると(無意識に)思っているからです。自身の人生を安泰に終えたとしても、生殖に失敗すればそこで遺伝子は途絶えてしまいます。それを回避するために、(ヒトを含む)すべてのオスはより多くの子供を作ろうとするようプログラミングされているのです。
そうした「本能」に従った結果、婚活サイトの男たちはここまで説明したような行動をとることになります。婚活中の女性は、この「不愉快な事実」を受け入れた上で、いかにして最適のパートナーを出会うかを考えるべきでしょう。
とはいえ、がっかりすることはありません。全体から見れば少数ではあるものの、女性を年齢だけで判断しない男性も存在します。そんな相手はどこにいるのか。年齢の壁を超えてパートナーを見つける方法はあるのか。次回はそこについてお話しましょう。
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1959年生まれ。早稲田大学卒業。2002年、国際金融小説『マネーロンダリング』でデビュー。同年、「新世紀の資本論」と評された『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)が30万部を超えるベストセラーに。05年の『永遠の旅行者』が第19回山本周五郎賞候補に。『言ってはいけない 残酷すぎる真実』で2017新書大賞受賞。著書に『「読まなくてもいい本」の読書案内』(ちくま文庫)、『テクノ・リバタリアン 世界を変える唯一の思想』(文春新書)、『スピリチュアルズ 「わたし」の謎』(幻冬舎文庫)、『DD(どっちもどっち)論 「解決できない問題」には理由がある』(集英社)など多数。