上等なスーツより話し方や所作

結論から言おう。イケメンはブサイクな男性よりも年収が17%高く、生涯賃金では23万ドル(約2500万円)の違いになる――そんな身も蓋もないことが経済学的に解き明かされている。しかも、美女が容姿の悪い女性より年収が増える割合は12%。つまり、美醜による年収格差は男性のほうが大きいのだ。

麻生太郎さんは外国人とのコミュニケーションの際のお手本。

「海外では、見た目に投資するという発想は珍しくありません。年収が平均より上の人たちは、自分の見た目におカネをかけています。ただし、まずは話し方や所作。服や持ち物より先に、講習会などにおカネをかけます」

そう説明するのは、国際ボディランゲージ協会代表理事の安積陽子さん。ニューヨーク州立大学でイメージコンサルティングを学び、エグゼクティブや政治家、女優などに自己演出術を指導してきたプロフェッショナルだ。

「ニューヨークのエグゼクティブが意識するのは、魅力的な表情のつくり方や信頼される話し方。あるいは、カリスマ性を醸し出す立ち居振る舞い。さまざまな人種が集まる街ですから、自らプロの威厳を演出しないと信頼されません。いくら上等な服を着ても、肝心の中身がお粗末では逆効果というものです」

※出典:ダニエル・S・ハマーメッシュ著『美貌格差』(東洋経済新報社)

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