なぜ、意識高い系はスタバで「MacBook」を広げたがるのか。あえて、あそこで仕事をする意味はあるのか。本当に効率的なのか。なぜ、彼らをみているとイライラしてくるのか。「プレジデント」(2020年1月31日号)の特集「すぐにやる人、グズな人」より、記事の一部をお届けします――。
そもそもスタバで仕事はしやすくない
米シアトル発のスターバックスは、「そこそこの高級感」「店内の清潔さや快適性」「そこまで高くはないが安くもない絶妙な料金設定でうまい珈琲を出す」という主に3つの理由で、もはや社会主義国にまで浸透した世界的チェーン店であることは論を俟たない。筆者も、海外旅行をするたびにその国の首都や主要都市には、その発展度合いの高低を問わず必ずスターバックスの店舗を見つける。
ターゲット層はいずれも中産階級以上で、店内の造りはどの国でもほとんど変わらない。特に酒を公然と飲むことがないイスラーム教国では、酒の代わりに煙草と珈琲が重宝されるので、スタバが怒濤の出店攻勢をかけている。代表的なのはマレーシアとインドネシア。マレーシアにはすでに250店舗のスタバがあり、同国では更なる展開を想定している。