不動産収入で気持ちがラクに
【B】私は会社を経営していて、最初はキャッシュが貯まったので、何となく、という感じでした。実際は投資なのですがそういった概念もなく、節税対策の意味合いのほうが強かった。ところが数年前に『金持ち父さん貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ著)を読んだあたりから、「不動産でもお金を増やせるんだ」ということがわかり……。それまで不動産は100%自己資金でしか買えないと思っていましたから。
【E】私も『金持ち父さん』がきっかけです。最初はサラリーマンの自分には無関係の世界と思っていましたが、不動産投資を勉強するに従って自分にもできるのかなと。余裕資金もあったので、トライしてみました。
【C】私は外資系の機関に勤めていますが、なかなかハードな環境で……。いつまで働けるかという漠然とした不安があり、生活の安定や心の拠り所として始めました。実際に始めて、気持ちは大分ラクになりました。ですが、身近な友人に打ち明けると、1人は、負債を背負ってまでお金を増やそうとすることについて、真剣に反対されました。私の説明不足もあったのですが、複雑な気分です(笑)。
サブプライムの影響は好悪さまざま
【編】昨今の不動産に関するトピックとして外せないのは、昨年8月からの米サブプライムショックです。皆さんにも影響はありましたか?
【D】私は不動産以外にもファンドなどほかの資産運用をしていますが、そちらのほうは昨年11月の大暴落で、1000万円程度やられました。ですが半面、サブプライム問題のお陰で日本の金利は上がらず、低金利で住宅ローンが組めたのはラッキーでした。まあ、悲喜こもごもです。
【編】去年の8月頃といえば、日本はインフレ気味で金利引き上げが濃厚な時期でしたからね。ところが米景気の後退でそれもなくなり、むしろ日本の景気も下落局面に……。その影響はありませんか?
【D】特にありませんよ。新たに買った物件は駅からも近く、埋まるのは時間の問題でしょう。満室になりさえすれば問題ないだろうと考えています。
【B】私の場合、昨年前半はライバルが多く、なかなか物件を購入できませんでした。ところが後半になるとスンナリ購入できることが多くなりまして。サブプライムショックの影響で、ライバルが減ったのかもしれません。ただし今年に入ってからは紹介される物件も少ないですね。
個人的には、サブプライムの影響もハッキリし、金融機関の融資姿勢にある程度方向性が見えてくる夏あたりからは、手の届きやすい物件が出てくると思っています。
【A】私も継続的に物件を探していますが、ライバルが多くてなかなか買い付けが通るところまでいきません。すごくよい物件は業者さんに取られたりしています。昨年に比べて欲しい物件も減っていて、この2~3月に紹介は多かったものの、欲しい物件の出現ペースは鈍ってきている印象です。
【E】私も同じ意見です。つい先日も物件を見に行ってきましたが、いまひとつ欲しい物件に出合えません。ただ全然出ないかというとそうでもなく、栃木県の宇都宮で、金融機関の査定で1億3000万円の価値がある物件を、買値9000万円で指していたら買えてしまった、という話も聞きます。そういったお宝物件を探し当てる方もいるようです。