先に述べましたが、難しい言葉をあえて使おうとする人は、バカに見えてしまいます。このような人々は「知的に見られたい」という欲求が強い傾向があります。知識を持っていない人を見て優越感を得たいのです。周りが知らないであろう言葉を口にして、人々がぽかんとしているのを見て喜びを感じるのです。

しかしこれは、自信のなさの裏返しです。結局、目的が「優位に立つ」ことであるため、知識も中途半端であることが多いのです。周りには「なぜこの人は、コミュニケーションを難しくするような言葉や知識をわざわざ使っているのだろう」と思われてしまうでしょう。これが、「バカに見えてしまう」流れです。そのため、変に難しい言葉で話すよりは、簡単な言葉を意識して使って、きちんと相手に伝えるほうがいいでしょう。

そもそも知的に見える人とは何なのか

純粋な知性の高さはIQやWAISなどのテストで調べられます。ただし、知性の高さが直接、コミュニケーション能力の高さにつながるわけではありません。

クイズが即答できて、パズルが天才的に解けても、周りとのコミュニケーションが苦手な人もいます。ある研究では「IQの高さと経済力は比例しない」というデータもあります。仕事などの成功にかかわるのはコミュニケーション能力なのです。会社を率いる、取引先と付き合っていくなどの行動は、コミュニケーション能力なくしては成立しません。

つまり、「知的に見える」要因は、純粋な知性の高さや知識量ではありません。真の「知的な人」はコミュニケーション能力が高く、洗練されているという印象を周りに持たせる人なのです。よって、知的な人になりたいときに目指すべきなのは、知識を増やすことや難しい話をすることではなく、洗練された知的な雰囲気を発することなのです。

コミュニケーションの中で上記のことを実践できている人が知的に見えるのではないでしょうか。

▼知的に思われるには、余裕をもって相手に接すること
・話の聞き手に回って、相手を気持ちよくさせる
・わからないことは素直に聞き、下手に出る
・「教えを乞う」スタンスで、相手を気持ちよくさせる
▼なぜバカに思われるのか
自らの知識をアピール、自慢してしまう。難しい言葉を選んで使ってしまう
目的が「相手に話を伝えること」ではなく、「相手より優位に立つこと」になってしまう
自信のなさの裏返し。知識の中途半端さが露呈する
バカに見える
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