欧米で薬価高騰防ぐ画期的取り組み
抗がん剤・オプジーボを用いた治療費が患者1人当たり年間約3500万円に上ることが問題視されたように、薬価の高騰が深刻化している。画期的な新薬開発には膨大な費用を要するのが一因だが、元製薬会社の研究員でサイエンスライターの佐藤健太郎氏はこう指摘する。
「オプジーボの奏効率は約15~20%(肺がんの場合)にすぎないとされており、大半の患者にとっては“無駄打ち”となってしまう」
そこで、2017年にスイスのノバルティスは米国で白血病治療薬のキムリアを新たに販売する際に、世界で初めて成功報酬型という仕組みを導入した。薬が効いた場合にのみ製薬会社に代金を支払うというもので、効かない場合は減額もしくは無料となる。画期的な新薬開発に成功すれば高い価格でも受け入れられるので、製薬会社へのメリットも大きい。
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