治療が必要な依存症と認定
2019年5月下旬、世界保健機関(WHO)が「ゲーム障害」を病気として正式に認定した。スマートフォンやゲーム専用機、PCなどを通じたゲームに没頭し、日常生活に差し障りが生じている状態を、アルコールや薬物といったケースと同様の依存症と位置づけたのだ。つまり、治療が必要だとみなしたことになる。
「ゲーム障害」に陥る人には、①プレーする頻度や時間などを自己制御できない、②日常生活よりも優先する、③悪影響が出ていても没頭し続ける――という3つの傾向がうかがえる。これらが少なくとも12カ月間続くと、依存症に陥っていると判断されるのだ。ネットゲームの世界から抜け出せなくて生活が荒んだ人を「ネトゲ廃人」と揶揄するように、「ゲーム障害」への社会の見方は批判的だった。だが、医学博士で立命館大学教授の美馬達哉氏は指摘する。
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