外国政府関係者がトランプホテルに泊まったら
破産というある意味すごい経験を2度しながらも、現在、ニューヨークなどで不動産事業を営み、自分の名前を冠した高層ビルを建てて、あのニューヨークで一等地中の一等地に立つ高層ビルの最上階を自宅にしている。ゴルフ場付きの自分の別荘では、安倍晋三首相とゴルフを堪能して日米首脳会談。世界には、「トランプ」の名を冠した不動産が存在する。
そういや、大統領選挙のときには、「TRUMP」という文字が大きくペイントされた大型ジェット機を自分で用意して、全米を飛び回っていたよね。彼は、このように普通の人じゃできないことを、「現実に」ちゃんとやっているんだよ。
2017年、ワシントンに行ったとき、僕はどんなものかとトランプホテルに泊まったんだ。かつての中央郵便局をリノベーションしたホテルで、趣味に合うかどうかは人それぞれだけど、それでもワシントンでは最大規模の立派なホテルだ。半端なく地価が高いワシントンの中心地にあって、巨大な吹き抜け空間を贅沢に使ったホテルだった。
このホテル、「外国の政府関係者が宿泊した場合には、彼ら彼女らが払った宿泊料はすべてその外国人の属する国の駐米大使館に寄付する」という仕組みになっているらしい。
以前、ちょっと問題になったけど、アメリカ大統領は「外国政府に支配されたらダメだ」という理由で、外国政府関係者からお金をもらうことはできない。このようなルールはだいたいどこの国にもあるんだけど、大統領が経営するホテルに外国政府関係者が泊まった場合にどうするのか。
明確なルールがないなかで、トランプはその宿泊料を、その外国人が属する国の駐米大使館に寄付することにしたらしい。タダでは泊まらせないけど、自分は利益を得ない。よく考えているよね。
ちなみに僕は日本維新の会の国会議員団とワシントンに行ったから、僕らが支払った宿泊費は、駐米日本大使館にすべて寄付されたらしい。
トランプのおっちゃんは、ぐちゃぐちゃ文句ばっかり言っている自称インテリなんかよりも、はるかに世の中の役に立つことをやっているよ。