人口獲得競争が地方都市をさらに疲弊させる
限られたパイを互いが食い合うために当座しのぎの開発をする。地方の官民が共同して、となりの都市に負けじと短期的な損得にこだわり、将来さらに大きな問題を引き起こすことになるのは、ショッピングモール誘致、産業団地誘致、リゾート開発誘致など、過去に幾度もありました。
ましてや国内で人口減少することが明らかで空き家があふれる時代に、タワーマンションを建ててまでそこに住む人を地方都市が呼び込み、取り合ったところで意味はありません。
タワーマンションについては、まだ歴史がないためこれからも議論が続くと思いますが、各都市の状況に対応し、過去の失敗を繰り返さないために適切な政策対応が求められています。
全国一律で「地方都市にタワーマンションを建てれば活性化する」というのは、単なる幻想にすぎません。