東日本大震災は日本が抱えていた「爆弾」をより深刻な形でわれわれの前に叩きつけた。混迷を極める日本の近未来を総力予測する!

「3月11日の大震災で被害が大きかったのは、自動車関連産業ですが、4月7日の余震では、半導体産業への影響が大きかった。だいぶ復旧が進み、さあこれから再稼働しようというときに、またストップがかかってしまった」

こう語るのは、東北の地域経済に詳しい東北大学大学院の福嶋路准教授だ。福嶋准教授は続ける。「内陸部では地震の被害は小さいのですが、計画停電の影響から、生産計画がめちゃめちゃになってしまっています」。

東日本大震災は地震、津波、原発事故という前代未聞の複合災害となった。東北経済は、農業、水産業、電子部品、自動車部品が基盤になっているが、そのいずれもが複合災害で大打撃を受けた。震災から1カ月以上たった今も(雑誌掲載当時)、大規模な余震、終息の見えない原発問題、そして電力不足が東北経済の復興に重くのしかかっている。