「ヤクザとの関係はそんなに簡単に切れへん」
大崎会長は『週刊新潮』(7/25号)のインタビューで、自分が社長の時、死ぬ気で社内にもいた反社の連中を追い出したと自慢げに語っていたが、その後に出た島田紳助と暴力団幹部との親密交際問題発覚&引退事件を見てもわかるとおり、つながりは断ち切れていないようである。
元吉本のベテラン漫談家の前田五郎(77)が7月21日、YouTubeの配信番組でこういっている。
「大崎(洋)会長が僕らのマネージャーをしとった時にヤクザの仕事を持ってきて、それに行ってんねんから、何回も。それを出さんとええカッコ抜かしやがって」
さらに『週刊ポスト』(8/16・23号)で、
「当時はほとんどの芸人がヤクザから仕事を受けていましたよ。漫才ブームの時、売れっ子の芸人らは、仕事が終わると外で待っていたヤクザの車に乗り込んで打ち上げに行くコンビもいたんやから。それほどズブズブの関係やったけど、ヤクザが僕らに迷惑をかけることは一切なかった。昔はいまの半グレのように、芸人を利用しようとする奴はおりませんから」
その前田自身も、時代が変わったことは認めているが、かつてを知る吉本幹部らにこういう。
「ヤクザとの関係はそんなに簡単に切れへんことは、幹部はみんな知っているはず。そやから今回の騒動が、トカゲのしっぽ切りで終わらないようにするのが務めやないか?」
山口組五代目と親しいことを吹聴していた漫才師
中田カウスという漫才師がいる。かつて山口組五代目・渡辺芳則組長と親しいことを吹聴し、その力をバックに吉本を乗っ取ろうとしていると、創業家から批判が噴出したことがあった。
その渦中で、中田カウスが何者かに殴られる事件が起き、警察沙汰にまで発展した。
詳しいことは省くが、その後、大崎社長(当時)が創業家を追い出し、非上場化したが、中田カウスはなぜか吉本を追い出されずに厚遇されてきた。
現在は、吉本が中心となって設立した「上方漫才協会」の会長に納まっているのである。
中田カウスが反社だとはいわないが、反社とのつながりが深かったといわれる人物なのだから、いまだに切れないのは、何かあるのではないかと疑われても仕方ないのではないか。