がんと診断されてもあわてない
免疫療法というと、丸山ワクチンを思い浮かべる方も多いと思います。1970年代、丸山ワクチンは大ブームになりました。丸山ワクチンは、これを打つことによって身体の免疫細胞が活性化をし、それによってがん細胞の活動を抑制するというものでした。いまでは、この丸山ワクチンのほか、多くの免疫治療薬が開発、使用されています。欧米でも、免疫療法はがん治療の一つとして確立され、画期的な成果も報告されています。
そこで、私は、懇意にしている免疫療法の専門医から、治療を受けることにしました。これで、がんが小さくなるか、あるいは消えてしまえばめっけものです。ただし、どうであろうと、現状の状態では、恐れる必要はまったくないというのが、私の正直な意見です。
そこで、ここであえて記しておきたいのは、前立腺がんと診断されてもあわてないということです。まずは、ステージを確認し、T1、T2程度でしたら、すぐに治療を受けず、ご自身の年齢、体力を考えて、医者とどうしたらいいか相談することです。すぐに、手術と言い出す医者にいい医者はいないと思ってください。そうして、経過を見て、残念ながら進行してしまったときは、治療に入ればいいのです。
なにごとも、医者任せは、よくありません。