【田原】どうしてインターネット? 多くの人に届けたいならスーパーに置いてもらってもいいよね。

お客様の反応を見て、より自然でプレーンな味に

【橋本】いずれはスーパーやコンビニにも置きたいと思っていましたが、いい商品にしていくために、最初はお客様から近いほうがいいと考えました。スーパーだとお客様が見えづらいので、まずは直販でお客様の意見をいただきながらやっていこうかなと。実際、麺は発売から4回、大きなアップデートをしているし、パンも3月に発売して1回アップデートしています。麺は当初“健康の味”がしましたが、お客様の反応を見て、より自然でプレーンな味になっています。

【田原】試食させてもらったけど、たしかにクセはない。下手に味をつけると好き嫌いがあるから、逆に売れなくなるかもしれない。いまどのくらい売れてますか。

【橋本】麺とパン合わせて累計で50万食以上で、パンは販売開始から2週間で2万食を突破しました。お客様のボリュームゾーンは30~40代。でも、50~60代の方も多く、わりと幅広く売れています。男女比は半々です。

【田原】そんなに売れるなら、競争相手が出てくるでしょう。

【橋本】日清食品さんが完全栄養の麺を作り始めました。パンは世界で僕たちだけです。

【田原】大手の参入は脅威ですか。

【橋本】気にしてないというのが正直なところです。後から日清食品さんが入ってきてくれたおかげでメディアで完全栄養食が取り上げられる機会が増えて市場が広がるので、参入はむしろいいこと。もちろん競合に負けるつもりもありません。大手は完全栄養ではない炭水化物中心のインスタント食品も作っているので、それだけに専念している訳ではない。僕らは完全栄養食だけだから本気で売れる。十分に勝負できます。

【田原】海外展開はどうですか。

【橋本】18年、サンフランシスコにオフィスをつくりました。アメリカでは19年の秋から販売開始予定です。海外展開に苦労している日本のベンチャーは多いですが、いまは日本食ブームで、ラーメン屋さんや寿司屋さんが増えています。それを追い風にして、日本人が作ったおいしくて健康的な新しい主食として売っていけたらなと。

【田原】将来は売り上げがどれくらいになるだろう。

【橋本】主食市場は世界で100兆円あります。いまは炭水化物中心の不健康な主食ですが、将来は100%栄養バランスのいい主食に入れ替わるはず。10%入れ替わるだけでも10兆円で、そのうちの半分を取れば5兆円になる。それくらいのポテンシャルはあるビジネスです。

橋本さんへのメッセージ:世界の人々の健康を、主食から変えてみろ!

▼編集部おすすめの関連記事
若き女性起業家を作ったコンゴ難民の言葉
(構成=村上 敬 撮影=宇佐美雅浩)