年をとるほど「マザコンが重症化」する夫にキレた妻
「ウチでは帰省の話はタブーです」と苦笑しながら話すのはBさん(44歳・女性)。2年前までは夏休みのたびに子供をつれて夫の実家に帰省していたが、現在では夫が単身で帰省しているとのこと。きっかけは「夫が超マザコンだったことが判明したから」。
それまでは帰省するたびに気になっていた夫のマザコンの度合いが、年齢を重ねるたびに激しくなっていくことに気づいたBさんの堪忍袋が切れたのは2年前。夫のことより子供のことが優先的になっていたBさんへのあてつけのように、夫は自分の実家で母親に甘え放題。いろいろと世話を焼く母親にすっかりデレデレになっている夫の姿を見て白けた気持ちになっていたところ、追い打ちをかけるような夫からの心ない言葉があったという。
「『お前もお母さんみたいに気がきく女だったらよかったのに』と夫から言われたとき、私の頭は怒りで真っ白になりました」。経済的な問題や子供の進学のこともあって離婚は避けられたものの、それ以降、夏休みと年末年始の帰省にはBさんと子供は夫に付き合わないことにしたという。
「円満な夫婦」を装い、罪悪感で苦しくなった
Cさん(40歳・男性)は、今まさに離婚の危機を迎えている。きっかけは去年の夏休み、義父の初盆で妻の実家に数日間滞在したときのことだった。普段からイライラが止まらず、家事も不得意な妻は自分の実家に帰ったことで「久しぶりにのんびりできる」と堂々と羽を伸ばせることに機嫌をよくし、日中はテレビを見ながらゴロゴロするだけ。
「母親の家事を手伝おうとしないだけでなく、化粧もせず、オシャレにも無頓着。結婚以来15kgも太った妻がテレビを見てだらしなく笑っている姿に、女性としての魅力を感じなくなっている自分に気がついた」
実はCさんは、妻とは別の独身女性と恋愛関係にあり、「いずれ妻とは別れて、新しい人生を歩みたい」と考えている最中だった。「妻の実家に帰省して表面的にだけでも円満な夫婦を装っていると、余計に『こんなことをしていていいのか』という罪悪感で苦しくなった。これからは自分らしく人生を生きるために、今の妻とは別れようと決めた」。