帰省前には「ヒアリング」をしておく
3つめのケースのように第三者の存在が夫婦関係を脅かしている例をのぞいて、基本的に帰省の際に離婚の危機を招かないための対策は次の2つだ。
ひとつは、帰省前にパートナーに丁寧にヒアリングすること。たとえば、前回の帰省の際、どんな点に不満があったかをしっかり聞くようにするのも手。「オフクロが気に障ること言ったみたいだけれど、今度そういうことがあったらオレに言ってほしい。オレからしっかり言っておくから」と妻を守る姿勢を見せるのも効果的。たとえどうにもならないような難しい問題でも、相手の言い分聞いて共感してあげることで解消される不満は多い。
帰省中のストレスは帰宅する前に解消
もうひとつは、帰省後にパートナーを手厚くフォローすること。たとえば、とくに男性の場合に多い例として、「そんなにオフクロに気を遣わなくても平気だよ」と気軽に考えていても、妻にしてみれば食事の手伝いから入浴の順番まで細かすぎるほど気を遣っていることがある。
この場合、一見帰省先でうまくいっているように見えても、妻の疲労感は大きく、いらだちや不満を抱えてしまっている。たとえ口には出していなくても、妻が夫の実家に帰省する際はなんらかの不満を残している場合が多いのも特徴だ。
だからこそ、帰省中にたまったストレスは、自宅に戻る前に解消させる必要がある。具体的には「感謝」と「ねぎらい」の言葉をかけることが大切。「おかげでオフクロもよろこんでいたよ」「おつかれさま。帰ったら、うまいものでも食べに行こう」など、しっかりフォローすることで妻の機嫌の悪さは相当軽減できるはずだ。
帰省中は自分や相手の親を大切にすることはもちろん、同時に同じボリュームでパートナーを大事に扱うことを忘れないことも重要だ。帰省中でも気を抜かないことが、帰省後の自分の幸せにもつながっていることを肝に銘じておこう。