たとえば、カルロス・ゴーン被告の一連のニュースが出たときには、「巨大企業であれば会計監査もきちんと行えていたはずなのに、これだけ巨額の不正が長年見抜けなかったとは考えにくい」ということをメモしました。本当に素朴なことなんですけれど。そのほか、今日の番組では使えないかもしれないけど、知っておいたほうがいいなと思ったことや、こういう視点もあるのかと勉強になったことも書き留めています。

このメモ帳は、番組中には手元に置いていないんですが、考えながらメモを書くことで記憶に残るという効果もあるのかもしれませんね。

声に出して、耳で聞いて体になじませる

最新のニュース用語のなかには、長くて難解な言葉もあります。そんなときは、その言葉が含まれている新聞記事を声に出して読んだりもします。新聞記事には、はじめの3行ぐらいにエッセンスが詰まっている前文(リード)があります。そこを声に出して読むことは、新人研修のときに練習法として教わったもの。滑舌の練習になりますし、自分の声の体力をつけることにもなりますが、難しい言葉や聞きなれない言葉を体になじませる効果もあるんです。

(左)新聞を読みながら、疑問や考えを書き込んでいくメモ帳。(右)新聞を読みながら飲む、水で溶かした粉末緑茶。これを飲むようになってから、1度も風邪を引いていない。

たとえば、いま注目されている「低解約返戻金型終身保険」。聞き覚えのない言葉だなと思ったら、声に出して4、5回読んでみる。すると、自然とこの単語の意味や、この保険のメリットやデメリットなどを調べるようになるのです。

これは科学的な根拠があるかは自信がないのですが、朝、新聞を読みながら粉末緑茶を飲むようにしています。健康情報好きな友人の家に遊びに行ったときに、粉末緑茶が置いてあったのですね。「林修の今でしょ!講座」や「名医とつながる!たけしの家庭の医学」で粉末緑茶のことを知ったらしく、私も飲んでみようかと思ったわけです。これなら水を入れたボトルに粉を入れて振るだけでいい。粉の量で濃さも変えられますし。飲み始めてから1年近くたちますが、1度も風邪を引いていませんし、シャキッとして新聞を読む際の記憶力の向上に一役買っている気がするのです。

それから、日常生活では、できるだけメモに頼らないように生活することを心がけています。