タレント女医が、上手に年を重ねることは難しい

女医がメディアなどで活躍する場はどんどん広がり、今ではテレビドラマやバラエティー番組にも進出している。40代以上のタレント女医も少なくないが、チヤホヤされやすいのはやはり若い女医だ。

元祖タレント女医で、30代の頃は「理想の男は年収4000万!」と宣言して物議をかもした西川史子さんも、アラフォーで結婚・離婚を経験してからは、落ち着いた雰囲気になり、テレビの出演も減ったように感じる。

また、「経験男性数800人」「Fカップのセクシー女医」「美容外科で年収5000万円」などの過激な発言で注目されたタレント女医は、2016年に診療報酬詐欺で逮捕されてマスコミの表舞台には出てこなくなった。

タレント女医の変遷

女子アナと同じように、年齢と商品価値が反比例

今回、炎上騒動を起こした宋さんに関して、私が思うこと。それは「タレント女医という自尊心から、つい上から目線でお笑い芸人をいじってしまった」ということだ。タレントとして露出するのに慣れてしまい、思わず口を滑らせたのだと推測する。

ワイドショー番組の中高年層の視聴者には通じたかもしれないが、その発言がネットを通じて広がり、若者を中心に「なぜ山里さんを見下すのか」として炎上を招いたのだろう。

一世を風靡(ふうび)したタレント女医が、上手に年を重ねることは難しい。

身もふたもない言い方をすれば、「タレント女医」という肩書が輝くのはその若さゆえ。女子アナと同じように、年齢と商品価値が反比例しがちである。しかも、日本の女医数は昨今増えており、前述したように読者モデルやミスコン入賞者もたくさんいる。気づけばライバルだらけなのである。

今後、タレント女医の生存競争はより厳しくなることが予想される。