まず向いている手段を考えてみる
では、普通の人は「やりたいこと」を諦めなくてはいけないのか。
そうではありません。「やりたいこと」はもう一つの側面があります。やりたいことは目的ではなく「手段」なのです。
ユーチューバーは目的ではなく手段です。視聴者に楽しんでもらいたい、喜んでもらいたいというのが目的。その手段がユーチューブです。ユーチューブをやってみたら楽しかった、はまった、向いていた。だから、ユーチューバーとして毎日視聴者が喜んでくれる動画をつくり配信し続けられるのです。
金持ちになりたいというのが一番の目的でも、向いていなければ長続きはしません。メルマガだ、ブログだと手段を替えても、向いていなければ結論は同じです。
やりたいことより、「向いていること」を見つけることが一番です。
「空を自由に飛びたいからパイロット」ではダメ
向いていることを掴むために多動力を駆使して、トライ・アンド・エラーを繰り返す必要は実はないのです。そう、自分の資質を知れば向いていることがわかるからです。
逆に言えば、向いていること=資質があることなので、ラクに速く、楽しみながら、長く続けることができるのです。世の中で成功している方々や有名企業のトップやその候補の方々も、配属され、担った仕事が向いていたので楽しくなり、資質を活かし結果で出世した人ばかりでした。
「好きなこと」は確認が必要です。仕事の内容を理解しないで憧れるのは危険です。
「空を自由に飛びたい」のであれば航空会社のパイロットは向いていません。パイロットは、決められた時間と空港から指示されたルートで、管制塔に確認を取りながら安全飛行で時間通りに目的地に到着することを繰り返す日々が仕事だからです。目的地やルートを勝手に変えることは許されません。大空を自由には飛んでいないのです。
ゆえに、コンピューターオペレーションの技術的なアップデートを行い続け、緊急事態では適正な判断ができ、正しく伝える資質が求められることになります。
飛行機を自ら操り、空を自由に飛ぶなら趣味で飛ぶことです。