例えば親にリバースモーゲージで金融機関から2000万円の融資を受けてもらう(図参照)。上限は評価額の半分が目安だ。リバースモーゲージによる借入金は事業用には使えないので、あくまで生活資金として借りてもらい、親の持つ金融資産を借りて収益不動産取得の頭金にする。さらに子は別途4500万円を借り入れ、6500万円の新築アパートを取得する。それを賃貸にして家賃収入を得るのだ。

金利上昇の可能性を踏まえて当面の家賃収入は繰り上げ返済に回し、15年程度で完済。その後は月30万円程度の「金の卵」が得られる(年利回り7%、賃貸経営の経費2割と仮定)。年約360万円ものフローがあれば、将来への不安も解消する。月に年金が20万円、賃料収入が30万円なら、「金持ち夫婦」である。