企画が決まれば、次はプレゼン準備だ。

「『短冊型メモ 4コマ』は、パワーポイントなど、スライド資料の構成案を描くときに大変便利です。1コマをスライドの1ページと見立てて、あらかじめレイアウトを考えておくと、パソコンで資料を作成するスピードが上がります。また、1コマずつ切り離して、順番を並べ替えれば、構成もすぐに練られます」(高橋氏)

企画立案にはいくらでも時間をかけられるものだが、効率を上げるために、思い切ってタイマーを使う手もある。

「自分に時間制限を設けてしまう。そんなときに役立つのが、『バイブレーションタイマー クイック』です。特徴は、ブルブル震えて時間を教えてくれる点。静かな場所やオフィスだと、音を鳴らしたくないこともありますよね」(高橋氏)

前出の柴田氏は、「事務職の仕事は、本来の付加価値や、ゴールにつながらないところに時間とパワーを割いている場合が多いです。無駄を省いて、『本当に考えるための時間』に使いましょう」とアドバイスする。

紹介した文具を取り入れ、事務処理のスピードアップに挑戦してみてはどうだろうか。

柴田 毅
OJTソリューションズ エグゼクティブ・トレーナー
トヨタ自動車の技術部門で40年にわたり、エンジンや車両の開発に携わる。現職では、トヨタの改善ノウハウを広く伝授するトレーナーとして活躍。
 

髙橋拓也
ウェブマガジン「毎日、文房具。」編集長
ウェブマガジンを通じて文房具の素晴らしさを世界中に発信する。文房具売り場のプロデュースやメーカーとのコラボ企画の運営など、幅広く活動。